こんにちは。
長澤です。
前回に引き続き、今回もゼミログを書いていこうかなと思います。
前回は、参考書についてオススメどころをお話させて頂きましたが、
今回は、普段のゼミでチェックしているポイントをお話しようかなと思います。
いきなりですが、物理をやる上で、まず始めに覚えた方がいいことは「定義」だと思っています。
定義の意味は辞書ごとに細かく違うとは思いますが、一番しっくりくるのは、
「事象や物事をわかりやすく簡潔に説明すること」
かなと思います。
物理で起こることを感覚で理解する天才も世の中にはいますが、
私を含め、多くの人間は凡才だと思うので、
理解をするには、その事象を言語化出来るようにすることが一番の近道だと思います。
なので、ゼミを行っていく中でまず第一に、定義を説明できるかを確認します。
その中でチェックしている点は主に、
の2点です。
例を交えて説明しましょう。
例えば「速さとは何か?」という問いに対して、よくある間違いが
「移動距離(道のり)の変化」
という解答です。
色々とごちゃ混ぜになってますし、正確ではありません。
※ちなみにMAXヤバイと「スピード!」って答えてくれたりもします。
「長嶋茂雄かよ」とツッコミますが、今の子には伝わらないでしょう。
話を戻しまして、
例えば、新幹線が10km進んだ時と、車が10km進んだ時、速さは同じでしょうか?
もちろん色々定義が少ないので、いちゃもんを付けようと思えば付けられますが、
普通に想像してみると、新幹線の方が”速い”ですよね?
でも、速さを「移動距離の変化」と認識していると、この状態では、どちらが速いか判断できませんね。
では、速さを決める為に足りないものは何かと言うと、”基準”になります。
同じ10kmと決めたゴール地点でも、短い時間でたどり着いた方が”速い”ですよね?
速さは、その時間という基準を含めた
「単位時間当たりの移動距離(道のり)」
という答えが正確な定義になります。
「いや、そんなんわかってるよ。面倒だから省いただけじゃん。」
と思う人はいるかと思いますが、こういうのを省く人に限ってマジで問題が解けないです。
ちなみに物理に限らず、解けないです。
一応長澤的には、そこを面倒だと省く人は、
主語とか述語とか文章を見る上で重要なものをないがしろにしてしまっているから、
問題も解けないんだろうな、と予測しております。
「何が?」とか「何を?」って聞き返される経験、身に覚えはありませんか?
そういう人は上記に当てはまってる可能性がありますので、今すぐUTUWAで診察を受けてください。
冗談はさておき、定義に限った話ではないのですが、
学習をする際は、是非「言葉を厳密に覚える」ことを意識してみてください。
そして②についてですが、これは①が出来た人への応用編です。
先ほど、速さの定義は
「単位時間当たりの移動距離(道のり)」
と言いましたが、そういえば、”単位時間”ってなんでしょう?
しっかりと説明できますか?
単位時間とは、基本的に物理では1秒のことを指します。
(話の中で1分が基準なら、1分でもいいし、1時間でもいいと思います。)
しっかりと定義を覚えたのはいいものの、結局それを使えなかったら意味がありません。
なので、しっかりと自分が使えるように、覚えた定義を正しい解釈のまま、嚙み砕くことが大事だと考えています。
ただ、これをいきなりやるのは難しいと思うので、
「例えばこういう言い方もあるよ」だったり、噛み砕き方を一緒にゼミで確認することが多いです。
もちろん中には、単位時間をしっかりと噛み砕いて説明できるようにしてくる子もいますけどね。
この、「自分の言葉になってるか」という点は定義だけに限らず、
問題演習や、物理以外の学習を行っていく中で非常に活きてきます。
以上のことを踏まえて、最低限「厳密に言葉を覚える」ことが出来ているか、
その上で「自分の言葉に出来ているか」を考えながら、皆さんも勉強してみてください。
もし、「自分でやるのが難しい!」という人が周りにいたら、
普通の予備校だとなかなか細かくチェックできないことだと思うので、
是非UTUWAを紹介してあげてください。
定義の解釈や噛み砕き方については、今後もゼミログで書いていきたいと思います。
ということで、また次回。