みなさん、好きなものはありますか?

みなさん、好きなものはありますか?

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こんにちは。今回生徒ブログを書かせていただくことになった高1の高田です。

ブログなど書いたことがなくてうまく書けるか不安ですが、お手柔らかにお願いします。

 

 

最初に私が春休み中に挑戦した第一級アマチュア無線技士 国家試験(以降 1アマ)についてお話します。
まず皆さんアマチュア無線はご存知でしょうか。

「なにそれ盗聴でもすんの?」「無線LANWi-Fi?」「聞いたことはあるけどなんのこっちゃ分からない」という人がほとんどなのではないかと思います。

 

アマチュア無線は一言で言えば「トランシーバーを使って遠くの人とお話をしたりモールス通信をしたりする趣味」です。トランシーバーと聞くと「遠くとは交信できない」「おもちゃ?」などと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、我々が使うのはガチのトランシーバーです。価格は安い物でも2万円ほど。最高級クラスは100万円以上します。使うアンテナもガチもんです。

 

全長80mのワイヤーを空中にぶら下げたり、魚の骨のようなアンテナを組み合わせたり、巨大なパラボラアンテナを作ったり中には山に巨大なアンテナ用の鉄塔を立てて無線をしている人もいます。はたからみたらどっかの放送局ですかって感じですよね。


この趣味の一番の魅力はなんといってもそのダイナミックさです。日本国内はもとより、北米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、カリブといった世界の国々とも交信ができます。自分の発した電波が世界中を飛び回る。そして偶然出会った相手と話をする。どうです?こんなダイナミックでロマンあふれる趣味、なかなかないでしょう?

 

 

 

次に1アマとはなんぞやという話をします。
アマチュア無線をやるにはアマチュア無線技士の資格を取らなくてはなりません。これには4級~1級まであり、一般に43級が優しめ、2級はハイレベル、1級は難しいとされています。

 

じゃあ4級と1級でなにが違うのよ、ということになりますが、簡単に言うと「出せる電波の強さ」が違います。出せる電波が強ければ強いほど遠くと交信しやすくなりますから、1アマを取ればより強い電波が出せる=より遠くの人と交信できるというわけです。

 

では一アマのレベルはどのくらいかというと、内容は高校物理の範囲を優に超えています。対数、複素数の計算、高校物理の電気分野はできて当たり前。単元によっては大学でないと学ばない内容も含まれます。試しに何問か過去問をお見せしましょう。

 

 

 

 

 


こんな試験に私は中学の知識だけで挑みました。まさに無謀な挑戦。でも結果は無事合格でした。ではなぜ私はこの試験に合格することができたのか。それはなにも、頭がいいからとか、運がよかったからとかそんな理由ではありません。

 

第一、私は決して頭がいいわけではありませんし、1アマは運で受かってしまうような試験ではありません。合格できた理由はただ一つ。「アマチュア無線のことが心の底から好きだから」です。

 

1アマ受験を決めたのは昨年12月。まずブログやYouTubeを参考に良さそうな教科書と問題集を調べ、それらを取り寄せました。2日後、届いた参考書を見て絶句。そこには複素数や対数の計算式、デシベルの計算式、PNP型ダイオード、論理回路など、今まで見たことのない式や単語が知っていて当たり前であるかのように書かれています。

 

この時改めて1アマのレベルの高さを実感しました。ここで私はあることを決心します。それは「理解するのではなくて覚えよう」ということです。3か月大学レベルの知識を身に着けるのはどう頑張っても無理なので、分からないところは分からないままにして、ひたすら「これはこういうものだ」と覚えることしました。

 

そしてどうしても覚えられないところは小石先生に聞くようにしました。
この作業が地獄でした。せっかく覚えても次の日には忘れる。一単元やり終えたらその前の単元がすっかり分からなくなっている。どれだけやってもその繰り返し。決断から一か月が経った1月下旬、ついに受験をあきらめようかと思い始めます。

 

でも1アマ合格は小学生からの夢。それを捨てることはできず、大好きな日々の無線も中断して、テレビ、YouTubeも制限。削れる娯楽はすべて削って勉強しました。

 


春休み。時間はすべて自分のものになりました。「とにかくやれることをやろう」という気持ちで朝9:00UTUWAに着いて夜8:00に帰る生活を2週間続けました。ごはんの時間を除いて一日10時間、ひたすら1アマの勉強をする毎日。マジで地獄でした。


試験一週間前。連日の努力の甲斐あってか少しずつ過去問で点数が取れるようになっていきました。最後は過去問演習を繰り返し、本番に臨みました。


本番。試験会場に着くと周りは大学生と40代以上の大人ばかり。少し緊張しましたが、「あれだけやったのだから絶対にできる」と自分に言い聞かせ、問題を解きました。

それから3週間。結果は無事合格でした。この時、ふと自分の1アマ受験を振り返りました。

 

 

 

そして今私が皆さんにお伝えしたいこと。それは
「好きな物は無限の力と可能性を持っている」ということです。


春休み一日も遊ばないとか、一日10時間勉強するとか、今やれって言われても絶対無理です。でもなんていうか、あの時は何かが自分を動かしていたような、なんとも言葉では表せないような感じだったんですよね。


それが「アマチュア無線が大好きな気持ち」だったのだろうと思います。

 

 

私が大学レベルの物理の知識が求められる試験を突破できたように、みなさんも「大好きだ」という気持ちがあればどんなに困難なことだって絶対に乗り越えられます。

 

 


「好き」という気持ちってすごいですよね。

もし皆さんの中でまだ好きな物に出会えてないという人がいるのならば、ぜひ早く見つけてほしい。そしてその威力を肌で感じてほしいです。

 

最後までおよみいただきありがとうございました。これが一人でも多くの人の「挑戦」への後押しになれば幸いです。

 

それでは。

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