岡本です。
先日(と言っても随分経ちますが)、
ANAの操縦士として活躍されておられる高橋さんをお招きして、
普段のお仕事の話(パイロットの話ってそんなに伺う機会がないから新鮮!)から、
働くとは何か、どう社会と向き合うかという深い話まで、お聞きすることができました。
「給料をいくら貰えばあなたは満足ですか?」と高橋さんからの問いかけ。
億万長者から倹約家まで、みんな色々な意見で面白かった。
(写真がこれしかなくてごめんなさい。)
それだけでも十分素敵なイベントだったんですが、
この講話は、中3・高1の有志が、企画・渉外・広報・運営に至るまで
すべてを自分たちが担当したことに、特に価値があると感じています。
キャリア教育って、得てして、形だけのキャリア教育になりやすい。
それは授業でも同じかもしれません。
子どもたちのために、ってところから出発したはずなのに、
いつの間にか子どもにそれを押し付けるような形になったり、
もっとひどい場合は大人のためのイベントになってしまうことも。
そんなこんなで、
本来は一人ひとりの将来をデザインするためのキャリア教育が、
一方通行的でどこかズレてる、無味乾燥なものになっているのかもしれません。
誰かに用意してもらった結果、つまらないイベントになるのなら、
いっそのこと自分たちでイベントをやってみれば?
それが今回のキャリアイベントの出発点でした。
当然、初めてだったのもあって、
企画者たちからは
「もっとこうすれば良かった」とか「ここが微妙だった」とか、
反省の弁が多く聞こえてきましたが、
どんな形であれイベントを成功させたこと、
そしてそうやって振り返りをして、もっと良くしようとしている時点で、
自分たちのために、チャレンジしてみて、
本当に良かったんじゃないかとこちらは思っています。
自分の将来について考える機会を得たばかりか、
複数人でプロジェクトを成し遂げる経験もしたわけですから。
将来を考えたこと、そして、
社会人のようにプロジェクトを動かしたこと。
彼(女)らにとっては、二重の意味でのキャリア教育になりました。