数か月前、高校生のYからあるアイドルグループを教えてもらった。
「私立恵比寿中学」。
なるほど全員中学生のアイドルグループかと思いきや、中学生が1人もいない。
サイトによるとどうやら
「現役中学生が1人もいない『永遠に中学生』6人組グループ」らしい。
中学生の頃のフレッシュさとかピュアさとか、そういう気持ち忘れんなよと。
いつまでもドキドキワクワク目輝かせてろ、死んだ魚の目をした大人になんなよと。
そういうことかもしれない。実に素晴らしい。
それにしてもアイドルオタクと呼ばれる人たちの行動力たるやすさまじい。
すべてのライブに応募する、推しメンのグッズをすべてそろえる、メンバーのプロフィールを細かいところまで覚えている…
「アイドル」本来の意味(”idol”=偶像)よりも近しい存在になったとはいえ(からこそ)、オタクたちの熱量は大きい。
その一方で、そんなオタクたちを非難したり軽蔑したりする人がいるのも事実だ。
なにも過激なアンチのことを言ってるわけじゃない。
「え?そいつの何がいいの?」
「うわーそんなのが趣味なの?」
「まじ?そんなグッズまでもってんの?」
「推しメンそれ?ないわー」
友だちや家族たちの何気ない一言が彼(女)らを傷つけるのだ。
好き、嫌い、高い、軽い、狭い、美しい、ウザい、静か…
これらの言葉(形容詞や形容動詞が多い)の意味は相対的に決まる。
相対的というのは、他のものと比較して、ということ。
(何かと比べて)大きいわけだし、(どこかとくらべて)暑いわけだ。
24時間365日同じ気温なら、その地に「暑い」も「寒い」も「涼しい」も生まれない。
昨日暑かったから今日涼しいのであり、昨冬の寒さを経験したから温かく感じるのだ。
おなじように、目の前のアイドルが好きかを判断するのは、その人自身の経験だ。
今までの人生で何を見、感じ、考え、行動してきたか。
すなわち判断基準そのものが個性なのだ。
簡単に言おう。
好きか嫌いかを決めるのはお前じゃない!俺だ!
以上。
アイドルに限った話ちゃうで。
みんな人の好き嫌いに対してごちゃごちゃ言い過ぎやねん。
それの何がいいの?なんて野暮なことは聞いてくれるな。
ダチや家族なら、そいつが好きにしてるもん含めて大事にしてやりゃええねん。
アイドルが死ぬほどすきな男の子?いいじゃない!
ボクシングが大好きな女の子?ええやんええやん。
ブレイクダンスにはまるばあちゃん?最高やん。
スカートはいてるじいちゃん?ハイセンスやね。
なんでも思いこみで見たらあかんで。
ふつー男は…とか、ふつー女は…とか。
そんなつまらん常識に、固められるなよ。
偏見とか固定観念など捨ててしまえ。
岡本がプリキュアの恰好をして道を歩いてる?
…
…
…
あかん、無理。キモイ。その前に捕まる。
岡本もまだまだ偏見から抜け出すための修行が必要ってことですね。
みなさん一緒に頑張りましょう。