昨日はUTUWAの忘年会だった。
酔っぱらった航汰先生の話がとても興味深かった。
彼も現行のキャリア教育に疑問を抱えており、
その熱量と深い洞察にはとても驚かされた。
航汰先生との付き合いは長く、
小学生の頃から知っている、というか教えていた。
成績は優秀で、運動もできるし、イケメンで、面白い。
ところが、高スペックな彼にも弱点があった。
そう、意志の弱さだ。
その弱点が、彼から色んなものを奪っていった。
高3時にはとうとう学年順位最下位。
部活にも遊びにも中途半端で、
彼の廃れた精神は顔ににじみ出ていた。
再起をかけ、(岡本のせいで)過酷な1年間の浪人生活を送り、
志望校に奇跡的に(といっても彼の実力からすれば奇跡でもなんでもない)
合格し、大学生になった。
しかし、大学生になっても
彼の笑顔に昔のような輝きは戻らず、
充実した生き様ではなさそうだった。
心配しつつも、しばらく見守っていようと
そう思っていた矢先だったので、
彼の話を聞いたときは正直驚いた。
才能がありながら、
それをいかせず苦しんで苦しんで苦しんで…
そうやって悩み続けている航汰先生だからこそ、
同じように苦しんでいる子たちの気持ちが
痛いほど分かるんだろう。
彼のアイデアは、
彼にしか見ることのできない切り口で語られた。
そこに想いが乗ると、
アイデアも表情も、生き生きとし始める。
酔っ払いの横顔に、
ここ数年見た覚えのない輝きを、確かに見た瞬間だった。
せっかくの航汰先生の想い、
ムダにしないように、彼と一緒に
UTUWAのキャリア教育を加速させようと思った。