安部の受験期 #7 「俗世に降り立つ者」

安部の受験期 #7 「俗世に降り立つ者」

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みなさん、ご機嫌よう。

髪の毛黒光り野郎、安部です。

 

さて、今回で合宿が最終章となります。

果たして安部はどんなフィナーレを迎えるのか…

 

 

 

 

 

合宿も終盤に入ってくると、先生の指導も少しずつ変化していた。
初めはそれこそ恐怖(ビンタ)でミスを失くす方針をだったわけだが、それはあくまで序章。
ミスを失くすという目的は決して根性論でどうこうなるものではない。

 

先生「いいか、お前たち。ミスというのはなくそうと思ってなくなるもんじゃない。
ミスを失くすためには、科学的な根拠に基づいた具体的な対策が必要なんだ。」

 

(いやいや、だとしたらビンタする前に教えてくれよ)

 

先生「恐怖では、意識するだけではダメなんだと、まずは身をもって知ってもらいたかった。
それでは、今から具体的なミスを挙げながら、それらにどう対処すればいいのかを教えていく…」

 

という感じで、あの時の俺の覚悟を返せ!状態ではあったわけだが、
根性論ではなく論理的にミスを失くしていく方法についての授業が展開されていった。

 

最終的にはクラス70名が誰一人としてミスをしないという奇跡のテストで締めくくり、
感動的に合宿の幕は閉じたのである。

 

 

 

移動はすべてダッシュし、飯をかきこみ、風呂も入らず、寝ても覚めても勉強勉強勉強…

 

そんな非日常を僕たちは過ごした。

 

帰りのバスはみな笑顔だった。

 

しかし誰一人として喋ることなく黙々と勉強していた。

 

 

 

東京に帰ってくる。

 

みなやり切った充実した表情で帰路につく。

 

そして気づくんだ。

 

 

 

 

 

俺たちめちゃくちゃ臭くね!!???

 

 

 

 

 

そう、合宿所にいたときは自分も臭ければ周りも臭いので気づかない。

黒光りしてたって気にならない。だってみんな黒光りしてるもん。

しかし、俗世に降り立った瞬間。初めて気づく、自分たちの異様さに。

 

早く風呂に入らねば。

 

先ほどまでの意気揚々とした表情とは打って変わって、何かから逃げるように足早に家路についた。

きっと家族にも嫌な顔されるんだろうな。

そう思いながら駅につくと母が迎えに来てくれていた。

 

 

 

安「ただいま。」

 

母「おかえり。いい表情になったね。」

 

安「そうかな。とりあえず臭すぎてやばいでしょ?」

 

母「まぁ頑張った証でしょ。さ、帰ろうか。」

 

決して臭いとは言わない母に泣いた。

 

安「合宿に参加させてくれてありがとう。俺、残りも死ぬ気で頑張るから。」

 

そう言って、2人で家まで歩いた。

 

 

 

安「ただい…」

 

祖母「くっさ!!!あんたすぐに風呂入んなさい!!!頭は3回洗ってきな!!!」

 

僕はもう1度泣いた。

 

 

 

 

 

はい!ということで合宿シリーズはこれにて閉幕となります。

来年度はUTUWAでも夏合宿をする予定でございますが、安心してください。

風呂は入れます。たぶん。

風呂は入れるけど、同じくらいアツい合宿にしたいなぁなんて思ってたりしますのでこうご期待!

 

それではまた来週お会いしましょう!

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