いよいよ受験の「最終章」を迎える。
目標校を変更せずに最後の勝負に臨めるのは稀だろう。
多くの受験生はもはや、
有終の美を飾ることができない状況なのかもしれない。
不安や焦り、あるいは絶望から、
思うように勉強がはかどらないかもしれない。
「克(よ)く終わ」れない以上、
諦めムードになるのも分からなくはない。
でも、それでもなお、
みんなには最後まで走り続けてほしいと願う。
応援してくれた家族や仲間のために、というよりも
他ならぬ自分のために。
自分が納得のいくかたちで、勝負を終わらせること、
やり切って、出し切って勝負を終えること。
いずれにせよ悔しい思いはするけれど、
どうせなら次につなげる終わらせ方をしてほしい。
次の勝負につなげるための、今。
今ここで雑念を振り切って集中できるか。
今ここでもう一度、奮起できるか。
なぜあのとき頑張れなかったのか。
そうやって一生後悔しながら
過去に縛られ生きることのないように。
やらずに泣くなら、
やって泣こう。
悔しさの中にも、
かすかな手ごたえを持つことができるように。
「克く終わり有る」人生への手ごたえを。