「浪人したら、私伸びますかね?」
いたるところで聞かれるので、
ブログでも紹介しておこうと思う。
答えは、
「分かんねーっす。
でも、あんたが思ってるよりは
はるかに大変でしょうね。」だ。
いや、岡本が毎日指導してる子なら分かるよ?
でも、一度も教えてない子から聞かれると、
さすがに困ってしまう。
まぁそれはさておき、
浪人生活が本人が思ってるよりも
はるかに大変になるのはなぜか。
それは、
「1年もあったらまぁ自分いけるっしょ説」
を全力で信じているせいだ。
一言で言えば「ナメんなよ」だ。
部活が…とか、本気になってない…とか、
面白いほど言い訳が聞こえてくるだろうけど、
じゃあなぜきみと同じ境遇のあの子は、
見事に合格しているの?
それは紛れもなくきみに、
「根性」も「効率の良さ」も「知識」もない
からだ。
その事実と向き合わずに、
今の自分と向き合わずに、
1年勉強して劇的に変わる?
ビリギャル的成長を遂げる?
いやいや、寝言は言わないほうがいい。
もうすでに習慣を通り越して、
きみ自身の性格にすらなっているものを
イチからぶち壊して、
新しい自分になるための闘いが、
どれほど壮絶なものか、きみは分かっていない。
人はそんなすぐには変われないんだって。
「慣性の法則」によって、
もはや本能レベルで変化を拒否するわけだ。
それに打ち克つ人間が果たして何人いることか。
うちの浪人生たち、
岡本が何回泣かせたことか…。
でも、覚悟もってるだけあって、
逃げないよね。
そりゃ伸びるに決まってる。
学力が伸びるのは、
伸びるに足る方法や努力があるから。
そこに偶然なんかない。
…岡本が泣かせたって、
なんか岡本が悪いみたいなんで
自己弁護しますけど、
ほぼ9割のキレポイントは、
「自分が決めたことを守らない」であって、
うちの子らが悪いだけやからね?
やめてねなんか、岡本は鬼やーみたいに言うの。
つい先日も。
「今年はセンターでコケたので、
ほぼ諦めてます。
つくばで浪人したほうがいいですか?
それとも柏とかに行くべきですか?
宅浪(自宅浪人)も考えてます。」
みたいなこと聞かれましたけど、
少しでも可能性があるなら、
受験まで死ぬ気でやるべきだし、
可能性がゼロなら、
来年に向けて死ぬ気でやるべき。
1年の短さを、マジでナメたらあかん。