いつからか受験に興味が持てなくなった。
それでもなぜ受験生を指導するのか。
それは、「夢実現の予行演習」の機会として利用できるからなんだと思う。
(したがって、受験以外でそれを代用できるなら、受験じゃなくてもいい。)
自分の夢や目標を見つけたとき、
ゴールを設定して、期日や手段を決め、それに向けて努力する。
その過程を学べるのは、子どもたちにとって貴重な経験だと思う。
受験は、夢への道ほど複雑ではない。
先輩たちからのたくさんの「置き土産」があるし、
選択肢が多くないので、やるべきことを明確に設定しやすい。
最初からすでにゴールまでの道が見える状態、と言えば分かりやすいか。
そんな受験を通して、子どもたちが学ぶべきは
「目標達成の意志力」と、「1日の重み」だろう。
目標に向けた生活をたくさんの「イレギュラー」が待ち受ける。
今日はしょうがない、今日だけは…という今の自分への甘えが、
目標達成の可能性を少しずつ下げていくわけだ。
1日くらいできなくても…という未来の自分への甘えが、
挫折するのに十分な「借金」を目の前に山積みしてくれる。
夢には、今自分が立っている場所からしか到達できないし、
しかも、夢が大きければ大きいほど、到達までの時間がかかる。
わずかの期間も継続できない人間に、夢をかなえる力などあるはずもない。
1日の大切さを理解し、不測の事態にも負けることなく、
自分がやるべきことを淡々とこなす。
受験でフォーカスすべきはそこなんだと思う。
そう考えると、
誰かに言われただけの道を、誰かに言われた通りに、
誰かに引っ張ってもらいながら進むような受験勉強に
いったい何の価値があるのか。
多くの教育機関は、子どもたちに何を伝えたいのか?
岡本にはそれが分からない。
とまぁこのへんにしましてね。
受験生よ、受験出来てほんまに幸せやなーおい。
家族や学校の先生、周りに感謝しろよーほんま。
「本番」を経験して、たくさんたくさん学んでおいで。