みなさん、ご機嫌よう。
飛行機になった男、安部です。
さてさて、前回に引き続き安部の生い立ちを追っていこうと思います。
~前回のあらすじ~
飛行機になることが夢だった安部少年は、UTIWA(ウチワ)で飛ぶことに成功した。
努力の甲斐あって夢が叶ったわけだが、果たして彼はその後どんな夢を追いかけていくのだろうか……
※詳しくは「安部の幼少期 #1」をご参照ください。
一度飛行機になってしまえばなんてことはない。
飛行機になるという夢が現実のものとなったいま、
あの2時間に及ぶ努力がまるで嘘だったかのように情熱を失っていた…
「次は何になろうかなー。」
あの日から数年経ち、小学3年生になった安部少年。
未だ決まらぬ夢を夢見て、公園の木の上でぼーっとしていた。
この頃の安部少年はというと、
学校に行けば毎日殴り合いの喧嘩、
家に帰ってきては速攻で外に遊びに行き、
時に血だらけになって帰ってくる、
スーパーアクティブな少年に育っていた。
しかしその一方で、
ほとばしるエナジー、溢れるパッションを持て余してもいた…
「お母さん、今日友達が遊びに来るけん。」
おや?今日はどうやらお家に友達が遊びに来るようです。
当時流行っていたNINTENDO64のマリオカートでもやるのかな?
ピンポーン…ガチャ…
「「「「こんにちはー。」」」」
いつもの仲良し4人組の登場です。
ん?でも待てよ?コントローラーは4つしかないんじゃ…
「じゃ、お母さん外行っちくるね!」
…………お気づきだろうか。
ゲームのコントローラーは4つ。友達は4人。そして、安部少年は…
もう1度聞こう………お気づきだろうか。
母もさぞ心配したことでしょう。
しかし当時の安部少年にとっては、ゲームなんかより
公園を走り回ることの方が遥かに価値があったのです。
そんな安部少年を見かねた母が運命の一言を放ちます。
「あんたは野生児みたいね。」
ズキューーーン
ズキューーーン
ズキューーーン
「は、母上…いまなんと?」
(もちろん当時はこんな口調ではないが、こんな気持ちでしたというのを表現した)
「いやだから、野生児みたいねっ…
ズキューーーン
ズキューーーン
ズキューーーン
「これや!!!」
「俺は野生児になる!!!」
ひょんなことから野生児になるという新たな夢(すでに野生児感満載ですが…)を
ゲットした安部少年。
これから彼は夢に向かってどんな行動をとっていくのでしょうか。
このときはまだ誰も知る由もない…あんなことが起こるなんて…
はい、ということで今回は新たな夢を見つけるまでの
ちょっと成長した安部少年の姿を追ってきました。
次回のテーマは『純粋無垢な少年が野生児になるまで』
それではみなさん、よいお年を。